【資格】
管理栄養士免許
栄養教諭一種免許状
臨床栄養師
家庭料理技能検定2級
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【現在の活動内容】
管理栄養士として特定保健指導業務を担当。食べ過ぎで脂肪が気になる方へ生活改善を促すお仕事。食事だけでなく、生活リズム全般に関する指導を行っている。
青汁の種類は形状や原料の違いでメリット・デメリットがある
青汁には種類があり、形状や原料の違いでそれぞれメリットやデメリットがあります。形状は自分で作る手作りをはじめ、通販や市販で定番となっている粉末タイプ、また冷凍タイプやゼリータイプ、錠剤タイプで分類されます。
そのなかで美容や健康維持として、おすすめできる青汁の形状は、栄養成分の含有量が失われにくい手作り青汁や熱を加えずに製造されたフリーズドライタイプの粉末青汁・生のままフリージングされた冷凍青汁です。
目安として飲みやすい形状ほど糖分や合成添加物の配合がおおく、飲みにくい形状ほど野菜そのままの栄養素の含有量がたかい傾向にあります。
下記に青汁の形状の種類とそれぞれのメリットとデメリットをまとめております。
手作り青汁
特徴 | 生ケールや大麦若葉を手で搾って作った青汁 | |
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メリット | 劣化や酸化のない新鮮な野菜に熱をくわえずに搾るため、そのままのビタミン・ミネラルを摂ることができる | |
デメリット | ケールや大麦若葉が市販で購入することがむつかしくコストがたかい。冷蔵庫での日持ちもできないためすぐに作って飲まなければいけない |
冷凍青汁(液体タイプ)
特徴 | 大量のケールや大麦若葉を機械で搾り鮮度のたかい状態のまま冷凍したもの | |
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メリット | 絞ったものをそのまま冷凍しているので栄養価が高いものが多い。粉末青汁にくらべて粉っぽさがなく喉ごしが良いフレッシュな風味がある | |
デメリット | 1食ずつの個包装がおおきいため冷凍庫のなかで保存がかさばるだけでなく、配送料のコストがかかる。賞味期限が短く、青汁のフレッシュな風味が苦手な方には不向き |
粉末青汁(フリーズドライ・顆粒タイプ)
特徴 | 洗浄した緑黄色野菜を粉末状態に加工したもの | |
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メリット | たくさんの種類があり好みに合うものを探しやすい。何に溶かすかも自由でアレンジがしやすく、持ち運びができ外出先でも飲みやすい | |
デメリット | 粉末加工時に乾燥させ熱を加えるため手作りと比べると多少壊れるビタミンがある。フルーツ粉末や甘味料で飲みやすく加工しているものもおおく栄養含有の少ない製品もおおい |
青汁ゼリー(スティックゼリータイプも含む)
特徴 | 細長く薄いスティックタイプのゼリータイプがおおく、個包装されているので持ち運びも便利 | |
---|---|---|
メリット | えぐみ・苦味がなく美味しいものが多い。個包装なので持ち運べる(冷蔵保管のものは注意)水分も必要なく、押し出すだけでそのまま食べられるため片づけも楽。飲み物よりもお腹に溜まりやすい | |
デメリット | 緑葉野菜のほかに余計な副産物、添加物が多く含まれている(糖質や人工甘味料が含まれているものも多い)他のタイプと比較して栄養価が低く価格が高いものが多い。高齢の方は喉に詰まる可能性がある |
青汁サプリ(錠剤・カプセルタイプ)
特徴 | 青汁の成分をサプリメントのように錠剤やカプセルしたもの | |
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メリット | 苦味などをあまり感じずに飲み込むことができる。常温保存可能なので持ち運べる。溶かしたりする手間もなく、水分さえあれば一番早く飲める | |
デメリット | 粉末タイプや冷凍タイプと同じ栄養量を摂取しようとすると何十粒も飲まなくてはならなくなる。高齢の方だと飲みにくい場合がある同じ栄養量を摂ろうと思うと価格が高くなるものが多い。ビタミンやミネラルの栄養表示がないものなどが多く選びづらい |
なるほど、こうしてみると青汁の形状は粉末タイプが手軽に栄養が摂りやすいってことがわかりますね!
緑葉野菜の栄養を補給する意味で、一番おすすめは生のまましぼる手作りタイプですがコストや手間・味をトータルで考えると、やはり粉末タイプほうが使いやすくて続けやすいです。
粉末青汁の成分内容の違い・フルーツや糖分で飲みやすくしたものほど栄養価が少ない
通販やドラッグストアで定番となっている粉末タイプでもフルーツ青汁と呼ばれる果物粉末や糖分でおいしく飲みやすく加工した青汁ほど、緑葉野菜の含有量がすくなり栄養価も低くなります。
ケールや大麦若葉は緑黄色野菜のなかでもビタミン・ミネラルがおおいのですが、味にくせがあり、そのままでは食べにくいから、しぼって液体にして栄養をそのまま飲んでしまおうというのが青汁です。
その液体の栄養価をなるべく残しつつ加工したものが粉末タイプのメリットですが、フルーツ青汁と呼ばれるものは緑葉野菜よりもフルーツの成分がおおかったり、甘味料をおおく配合している製品も存在します。
やはり栄養補助として飲みたいなら、ケールや大麦若葉や乳酸菌や難消化性デキストリン、その他、機能性成分を配合した栄養含有量がのおおい青汁がおすすめです。
フルーツ成分がおおいと野菜を飲むというよりフルーツを飲むことになりますよね(汗
はい。フルーツ青汁は、野菜よりも果物の含有がおおくなる分、おそらく糖分も多くなります。
美味しさだけを求めている方にはよいのですが糖質は夜の時間帯に飲むとポッチャリの原因になりやすいため、飲み方によってはおすすめできません。
主原料の特徴と食生活を比べると自分に適した青汁がわかる
青汁の原料にはケール・大麦若葉・明日葉・長命草・ユーグレナなどのほか、複数の野菜は何十種と配合したものがあります。ケールや大麦若葉は栄養価がたかいといわれておりますが、人によって生活習慣も食生活もちがうため、原料の特徴をみて自身にあわせて選ぶとよいです。
大麦若葉に含まれる栄養と期待できる特徴
主な栄養 | ビタミンB1・ビタミンC・ビタミンE・βカロテン・カルシウム・食物繊維・カルシウム・鉄・亜鉛・カリウム・SOD | |
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期待できる特徴 | 食物繊維が豊富なのでおトイレサイクルを整えることから、なかからの荒れやポツポツでお悩み方や年齢による美しさを気にする女性によいと言われています。 | |
飲みやすさ | 抹茶のような風味で飲みやすいです |
↓大麦若葉に関して以下に研究論文をもと分かりやすく解説しております
ケールに含まれる栄養と期待できる特徴
主な栄養 | βカロテン・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・食物繊維・メラトニン・ルテイン・フラノボール配糖体 | |
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期待できる特徴 | 毎日の美容ケアをサポートする成分も豊富に含有する緑葉野菜です。ぐっすりに良い役立ちが期待できるといわれているメラトニンや、目を健康をサポートするはたらきのあるルテインが含まれています。またフラノボール配糖体は花粉によるムズムズなどを穏やかにすることが期待できます。またメラニンには日差しによるダメージケアをサポートし白さを維持するはたらきもあると言われています。 | |
飲みやすさ | 少々えぐみがあるが、組み合わせによっては飲みやすくなります |
↓ケールに関しては研究論文をもと以下に分かりやすく解説しております
明日葉に含まれる栄養と期待できる特徴
主な栄養 | βカロテン・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・カリウム・鉄・食物繊維、カルコン | |
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期待できる特徴 | 明日葉特有のカルコンが健康維持やスタイルケアをサポートする働きが期待できます。ほかにも食物繊維による溜まりによるポッコリのサポートや、デスクワークや立ち仕事のパンパンなどをスッキリするなどの役立ちが期待されています。 | |
飲みやすさ | 独特のにおいと苦みがあるが、組み合わせによっては飲みやすくなります |
↓明日葉に関しては以下に栄養士が分かりやすく解説しております
桑の葉に含まれる栄養と期待できる特徴
主な栄養 | カルシウム・鉄分・カリウム・βカロテン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・食物繊維・鉄・カルシウム・1−デオキシノジマイシン(DNJ)・ギャバ | |
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期待できる特徴 | 桑の葉に含まれる1−デオキシノジマイシン(DNJ)が糖が気になる方によい働きが期待できると言われています。亜鉛や葉酸の含有量もたかく女性にもよい食材とされています。 | |
飲みやすさ | お茶の代わりとして飲めるくらい飲みやすいです |
↓桑の葉に関して以下に薬剤師が分かりやすく解説しております
長命草に含まれる栄養と期待できる作用
主な栄養 | ビタミン類・ポリフェノール・βカロテン・ミネラル・ルチン・クロロゲン酸・イソサミジン | |
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期待できる特徴 | ポリフェノールが豊富で美容によい働きが期待できるといわれています。そのほかイソサミジンによる巡りをよくするサポートも実感できることが期待されてます。 | |
飲みやすさ | 味があまりよくなく、苦みもあり飲みやすいとはいいがたいです。 |
ユーグレナに含まれる栄養と期待できる特徴
主な栄養 | 必須アミノ酸・アディポネクチン・パラミン・ビタミン・ミネラル・パラミロン・乳酸菌 |
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期待できる特徴 | ビタミンやミネラルが50種類以上を含有する藻の一種です。様々な栄養を含有しているため、美容や健康維持に役立つといわれています。 |
飲みやすさ | 昔ながらの青汁のような青臭い後味が残るので、苦手な人は飲みにくいでしょう。 |
こうやってみるとケールや大麦若葉にない特徴をもってる原料もあるんですね!
青汁の原料になっている緑葉野菜は、他の食品と比べるとどれも栄養価が高いものばかりです。一つの主成分がたっぷり入っていても、十数種の野菜がブレンドされていても、結局は配合割合や全体量によって栄養量がずいぶんと変わってきます。
総合的に見てどの青汁が自分に合うかを判断するときにはやはり野菜の種類や数ではなく、栄養成分表示を見て判断するのが良いですね。
ぽっこりの溜まりや糖分の摂りすぎが気になる方などの特定の悩みには機能性成分を配合したトクホの青汁
緑葉野菜だけの青汁だけでなく、頑固な溜まりや糖分の摂りすぎが気になる方など、特定の悩みがあり青汁を検討している方は、機能性成分を配合したトクホ製品を検討するのもよいと考えます。
例えば大正製薬のトクホ配合の青汁はキトサンや難消化性デキストリンを配合しており、糖値対策やコレステロール対策によい働きが期待できることが認められています。
症状を穏やかにする働きが認められているトクホの青汁って頼もしいですね!
機能性成分にもいろいろありますが、キトサンや難消化性デキストリンなどの機能性成分の青汁は特定の症状に悩む方におすすめです。
難消化性デキストリンは水溶性食物繊維の一種で乳酸菌のエサになるものなので、納豆やキムチなどを食べるようにすると頑固なポッコリなどにも効率的な働きが期待できます。
管理栄養士の間違えのない青汁を選ぶためのポイント(まとめ)
手作りの青汁が一番いいのですが、毎日続けることがむつかしいのでトータルで考えると粉末タイプがよいと考えます。原料や栄養に関しては、製品によっても違いがあるため、間違えのない選び方として一番のお勧めは、栄養成分表示を見て選ぶことです。
青汁は栄養不足を補うために購入するものなので栄養成分表示を見て栄養がきちんと入っているのかどうかが一番見ていただきたいところです。
その上で、自分が飲み続けられる味かどうか、値段はどうか、ということも確認をしてもらえたらしっかりと飲むことに意味も感じられて好みにも合う、というものが見つけられ、続けやすいですよ。
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