青汁 野菜ジュース

野菜ジュースと青汁の違い

青汁と野菜ジュース

 

野菜ジュースと青汁の違いは、「カロリー」「食物繊維の含有量」「栄養素」「添加物」の4つの大きな違いがあります。

 

違い1 カロリー

まず「カロリー」ですが、野菜ジュースは200mlの紙パックでおよそ70kcal前後のものが多いです。青汁は水に溶かして飲む場合は1杯10kcal前後となります。野菜ジュースと青汁、1杯で比べると「たった60kcalの差」と思われるかもしれませんが、毎日1杯飲むと1ヶ月あたり1800kcalもの差になります。
ダイエット目的で青汁を飲むか野菜ジュースを飲むか悩んでいる方は、どちらがいいのか一目瞭然です。
この60kcalもの差は原料の違いによるものです。野菜ジュースはトマトや人参などを多く使用しています。ケールや大麦若葉、明日葉などの葉物の野菜を原料とする青汁に比べるとどうしてもカロリーが高くなってしまうのです。

違い2 食物繊維の含有量

次に「食物繊維の含有量」の違いです。野菜ジュースはジュースとしての飲みやすさやのど越しの良さを優先しているため、繊維質を取り除いている商品が多いです。そのため、野菜をまるごと使っている青汁に比べて食物繊維の含有量が少なくなっている可能性があります。

違い3 栄養素

そして、「栄養素」の違いです。野菜ジュースは、濃縮還元製法で作られたものが多いです。この濃縮還元製法とは、加熱処理を行い運搬しやすくし、再度水分を加えて製品化するものです。この加熱処理の際にビタミンCなど熱に弱い栄養素が壊れてしまい、せっかくの栄養素が減少してしまうのです。

 

一方青汁には様々な製法がありますが、その中でもフリーズドライ製法、スプレードライ製法、低温乾燥製法のものは熱による栄養素の減少がなく、野菜そのものの栄養をしっかりと摂れることが特徴です。

違い4 添加物

最後に「食品添加物」の違いです。野菜ジュースはほとんどの製品で香料が使われています。この香料ですが、原材料名には「香料」と書くだけでOKなのです。天然香料なのか、合成香料なのかはそこからはわかりません。また、使われている野菜が国産でない場合が多いです。多くの種類がある野菜ジュースですが、無添加・国産野菜・無農薬など条件を付けて探すとほとんどありません。しかし青汁は、無農薬・無添加のものがたくさんあるので、その中から好みのものを選ぶことができます。

 

野菜ジュースのデメリット

野菜以外にも果物などが多く含まれているものがある

現在販売されている野菜ジュースのなかで野菜だけのものはなかなかありません。飲みやすく人気のある野菜ジュースのほとんどが、野菜が40%、果物が60%のものになります。野菜をとるつもりで野菜ジュースを飲んでいても、実はほとんどが糖分の多い果汁だった可能性があります。

 

熱処理の際に酵素も失われている

熱処理の際にビタミンや栄養素が壊れていますが、体に大切な酵素も失われています。酵素も42〜70℃で破壊されてしまいます。

 

含まれているビタミンCは野菜本来のものではなく添加されている

栄養成分として表示されているビタミンCは野菜本来の栄養ではなく、添加されている栄養素です。野菜ジュースが酸化されないように含まれているものです。

 

野菜ジュースのメリット

野菜が苦手な人でもジュース代わりに飲むことができる

野菜の代わりに野菜ジュース、はおすすめできませんが普段からジュースや炭酸飲料ばかり飲んでいる人が野菜ジュースに切り替える・・・のは良い方法かもしれません。

 

熱処理によりリコピンやβカロテンは吸収されやすくなる

トマトに含まれるリコピンは熱を加えたほうが体に吸収されやすくなります。βカロテンも同じく熱に強く、熱を加えたほうが体に吸収されやすくなるといわれています。

 

青汁のメリット

野菜ジュースに比べて1杯あたりのコストが安い

ものによりますが、青汁は1杯あたり50円程度で飲めるものもあり野菜ジュースに比べてコスト面でも継続しやすいというメリットがあります。

 

野菜ジュースに比べてカロリーが低く栄養価が高い

青汁は野菜ジュースに比べてカロリーが低いです。しかし栄養価がとても高いので、スタイルが気になる方や健康目的のサポートとして飲む方にはぴったりです。

 

野菜そのものの栄養が残っている

フリーズドライ製法など熱を加えずに作るので、野菜本来の栄養をそのまま摂取することができます。1杯飲むだけで効率よく幅広い栄養を摂取することができます。

 

いろいろ混ぜることによりアレンジが楽しむことができる

野菜ジュースも青汁も同じような味で飽きることがあるかと思います。しかし青汁は液体と混ぜて飲むものなので、水だけでなく牛乳や豆乳、ヨーグルトなどいろいろなものに混ぜることができます。アレンジしながら毎日続けて飲むことができます。

青汁のデメリット

苦手な人には飲みにくい味

余計なものを含んでいないのでどうしても野菜そのものの味がしてしまいます。野菜が苦手な人には飲みにくいかもしれません。しかしアレンジすることができるので、飲みやすい方法を見つけることができるはずです。

厚生労働省が推奨する1日350gの野菜を摂取できるのは?

厚生労働省が推奨する野菜1日350gというものは栄養素としての根拠はありません。平均して多くの国民が健康的に生きていける指標としてわかりやすく「350g」と掲げているのです。ですので野菜350gというだけでどういった栄養素がどのくらい必要か、などという指標はありません。

野菜ジュースは野菜350gでも栄養は殆ど失われている可能性も

野菜ジュースでよく「1日分350g」の野菜を使用している、というキャッチコピーを見かけますが、実際350g使用していても想定されている栄養は含まれていないかもしれません。
野菜を350g使っていても野菜ジュースになった際に残っている栄養素は少なくなっています。その理由は、熱処理を加えることにより破壊される栄養があるからです。

 

青汁は野菜の栄養をしっかり摂ることができる

野菜ジュースに比べて青汁は、使用した野菜の栄養そのままを青汁として飲むことができます。フリーズドライ製法やスプレードライ製法など栄養素を壊さない製法で作られているからです。また、含まれている栄養が明確に表示されているのでどういった栄養素が必要か、確認しながら選ぶことができます。
以上のことから、1日に必要な野菜の栄養素を補給するには青汁から補給することが良いということがわかります。

この記事のまとめ

野菜ジュースはどうしても熱処理されるので壊れてしまう栄養がある

 

野菜以外の果汁が含まれている場合はさらに野菜の栄養が少ない

 

青汁は野菜ジュースに比べ低カロリー・さまざまな栄養成分を含有しそれを手軽に補給することができる

 

1杯あたりのコストを比べても青汁のほうが毎日続けやすい

 

350gの野菜は摂取する際に製法を注意してみないと、実際に体に取り込まれる栄養は350gにもならない場合がある

 

青汁は栄養をそのまま残す製法のおかげで、野菜そのものの栄養をしっかりと摂ることができる

 
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